- ネ科花粉症の特徴
- 花粉期に限られた発症(例えば、春にタンポポの花粉が多い地域では春になると症状が出やすい)
- 鼻や目などの呼吸器系の症状が主体(鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目の痒み、目腫れなど)
- イネ科花粉症の対策
- 花粉期に外出を減らす(花粉が多い時間帯に外出を減らすことで症状を軽減することができる)
- 室内での風通しを取り入れる(空気を清浄に保つことで、室内に花粉が侵入することを防ぐことができる)
- 鼻を洗浄することで鼻腔内にたまった花粉を取り除き症状を和らげる(鼻洗浄器を使用することで、鼻腔内にたまった花粉やそれによる炎症を取り除くことができる)
- 適切な薬物治療をする(過敏症の抑制薬、炎症を抑える薬、痒みを和らげる薬などがあり、アレルギー専門医によって適切な薬物を選ぶことが重要)
- アレルギー専門医によるアレルギー疫学的治療(免疫療法)をする
イネ科の植物はわたしたちの凄く身近に生えている植物です。そんなイネ科の花粉に反応するのがイネ科花粉症です。
イネ科植物(たとえば、ジャスミンやタンポポ、ハルガヤ、カモガヤ)から発生する花粉によって引き起こされるアレルギー症状。
イネ科花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目の痒み、目腫れなどの症状を引き起こします。
ただ単純に、お米がとれるイネだけではありません。カモガヤや、ネズミホソムギなど海外から入ってきた牧草、つまり雑草もイネ科の植物に含まれます。だから田んぼが近所になくても安心はできません。
イネ科花粉の時期は大体4月下旬〜11月初旬。飛散時期が長いのが特徴です。
イネ科花粉症の原因となる植物
イネ科の植物は高さが60cm~120cm。他の花粉症の原因とされるスギなどと比べると背が低い植物です。
だから、花粉の飛散範囲も数十m程度。背が低いため広く飛ぶ事はありません。近づかなければあまり影響はありません。雑草なのであらゆる場所に生えている為、自分の身の回りの環境を知ることが非常に重要です。
雑草:主に道の端っこや河川敷などに生息している。
イネ科花粉症の飛散時期
イネ科花粉症の飛散時期は、花粉の種類や地域によって異なりますが、一般的には以下のようになります。
- タンポポ花粉:4月から5月頃
- オオバコ花粉:5月から6月頃
- キク科花粉:6月から7月頃
- イチョウ花粉:7月から8月頃
- モミ花粉:8月から9月頃
ただし、これらは一般的な飛散時期で、気象条件や環境などによって異なります。また、飛散期間も異なるので、地域によっては飛散期間が長いこともあります。
鼻アレルギー診察ガイドライン2020
「花粉症環境保健マニュアル」より
イネ科花粉の時期はかなり長いのが特徴です。植物の種類によりますが、飛散時期のピークは2回です。
●5~6月
●8月~9月
特に気温が高くなり始める頃、5~6月に飛散量が最も多くなります。
スギやヒノキ花粉の飛散時期は5月くらいまでなので、6月以降も花粉症の症状が見られる場合はイネ科花粉症の可能性が高いのです。
- イネ科花粉は気温が高くなると飛散する特徴があります。だから、暖かい場所や暖かい年では3月ごろから飛散することもあるので注意が必要です。
イネ科花粉症の主な症状
イネ科の花粉症は、スギ花粉症とほとんど同じ症状です。
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 目のかゆみ・充血
- 吐き気
- めまい
- 低血圧
- 意識喪失
- 呼吸困難
- じんましん
- むくみ
など。
風邪と似ていますが、風邪と花粉症は細かく症状が異なります。
例:「鼻水」
花粉症…透明で水っぽい
風邪…ねばりがあり、黄色っぽい
花粉症は、風邪とは違い発熱する可能性が低いのも特徴です。
イネ科花粉の対策
「花粉症」の対策としては、とにかく花粉症の原因となる花粉を浴びず、体内に侵入させないようにすることが大切です。イネ科花粉症の対策方法のとしては以下が挙げられます。
外出時は花粉が目や鼻につかないようにすることが大切です。花粉は風で舞い上がり、頭上から降り注ぐことが多いため、帽子をかぶることは花粉症対策に有効です。
完全に花粉を避けることは難しいですが、空き地や河川敷など、花粉の多い場所には近づかないようにしましょう。
玄関先でウエットティッシュで花粉をふき取ったり、粘着のコロコロを活用し家の中に花粉を持ち込まないようにしましょう
お風呂やシャワーを浴びる。空気清浄機を活用するなど、家に花粉をためないようにしましょう
- 花粉症の時期の外出を控え、なるべく室内で過ごす
- 窓を閉め、空気清浄機を使用する
- 目を洗う、シャワーを浴びる
- 体質を変えて花粉症の症状を和らげる
イネ科花粉は4月下旬〜11月初旬にかけて飛散する花粉です。
そしてイネ科花粉症にかかると、鼻水やくしゃみなどの症状が現れます。
花粉をなるべく近づけないこと、体質を変えていくことが基本です。
基本はバランスの良い食事が大事なので、盲目的に信じて食べ過ぎるべきではありません。でも、知識として花粉症に効果的だといわれている食べ物を知っておきましょう。
レンコンを普段の食事に取り入れよう
レンコンには「タンニン」というポニフェノール(植物の成分)がたくさん含まれています。「igE抗体」の働きを抑えてくれるので、予防や改善につながります。
また、レンコンには食物繊維が多く含まれます。食物繊維は善玉菌のえさになるため、腸内環境を整えるはたらきがあります。
参照:農研機構「gE産生を抑制する茶葉中加水分解型タンニン類」
IgE産生を抑制する茶葉中加水分解型タンニン類 | 農研機構 (naro.go.jp)
- レンコンを手にとったときに「重量感」があり、しっかりとした硬さを感じるものは、水分をしっかりと保っていて美味しい
- 収穫してから時間がたつと乾燥してくるので、表面にツヤがあるものが新鮮
- なるべく空気に触れないようにすると長持ちする
高カカオチョコレートを小まめに食べよう
チョコレートの原料のカカオ豆に多く含まれているのがポリフェノールです。ポリフェノールには抗酸化作用があります。
チョコレートのカカオポリフェノールは血液をサラサラにします。さらに、マスト細胞からヒスタミンが放出されるのを防ぐ働きがあります。そのため、アレルギー予防効果が期待できます。
チョコレートは食品です。効果を過信しすぎないように、あくまでも補助的に食べるようにしましょう。
- カカオが70%以上の高カカオポリフェノールチョコレートを選ぼう
- チョコレートにはカフェインが含まれているので14時以降の摂取は控える
- 食べ過ぎない(砂糖は花粉症を悪化させます)
イネ科花粉症は、基本的には他の花粉症と同じ
スギ、ヒノキの花粉飛散時期が終わってから、花粉症の症状が出た場合、多くの場合イネ科花粉症です。そしてその予防・改善は他の花粉症と同じです。
- 外出中、帽子やメガネをかける
- アレルギー体質を変える
イネ科花粉症の基本は、周り雑草を排除しての花粉を減らす+近づかない。日々の生活を見直しアレルギー体質を改善することです。
他の記事でも花粉症のメカニズムなどを紹介。
わたしが実際利用しているデリバリーサービス(スープ・サラダ・スムージー)も紹介しています。時間がありましたらご覧ください<(_ _)>