健康オタクが神経質になりすぎた状態をオルトレキシアといいます。「自分が考える健康的な食事」に執着し、それしか口にできない摂食障害の一つです。
頑張っていれば頑張っているほど危険。はじめは健康のために食生活を意識していたのに、手段と目的が逆転してしまう恐れがあります。つまり生活のすべてを「健康的な食事」が占めるようになっていくのです。
感情は身体に影響を与えます。心拍数、血圧、睡眠、胃液の量。心が花粉症に与える影響は甚大です。心は身体に影響を与えるので、身体が健康でなくなります。心の健康が、花粉の処理能力に影響するのです。
健康だけでなく、「友達」も去っていきます。
こんな人は要注意!
- 楽しくない。ワクワクしない。面白くない。気分が沈んでいませんか。
- 毎日が、ただ何となく過ぎていませんか。
- 「健康」を考えるのに疲れてしまっていませんか。
身体に悪いものを避けるほど、心を蝕んでいく
健康のために頑張りすぎ・考えすぎていませんか。極端な行動をしてしまっていませんか。
- 「添加物はすべてダメ!」
- 「農薬もすべてダメ!」
- 「デザートおやつは絶対ダメ!」
あれもダメ。これもダメ。と、いくら健康のためでも、やりすぎは毒にしかなりません。
毎日完璧な食事をとるパーフェクトな生活は理想です。実際は健康的な食事をすればするほど、心が病んでしまいます。オルトレキシアという症状の怖いところは自覚症状がないことです。
オルトレキシア:健康思考という猛毒
いくら最高に身体に良いものであっても、それしか食べなければ身体を壊します。当たり前ですが「バランスが大事」ということです。これは花粉症に限らず、あらゆるものにいえることです。
「花粉症を治す完璧な食生活」をもとめて、心を病んでしまう人がいます。
- 無農薬・無添加しか絶対食べない。
- 毎日毎食365日全ての栄養バランスを考える。
- 身体が大事だから誰とも食事しない。飲み会・食事会に参加せず、他人との社交を断つ。
花粉症にならない身体を目指すあまり「生活」に悪影響を与えていては本末転倒です。
現代にあふれかえる心の病
「これで身体の不調が治る」と信じるあまり、心を病んでしまう「オルトレキシア」。
現代には、昔になかった病気があふれています。そして、そのほとんどが心の病気です。
蔓延する現代病。○○依存症▼
- 買い物依存症…興味がない・必要のないものを購入してしまう症状。買い物自体に依存。
- ゲーム依存症…人間関係が壊れても、健康に悪くても制御できずゲームに没頭する症状。
- スマホ依存症…常にスマートフォンを持ち歩き操作しなければ落ち着かない症状。
- ニコチン依存症…喫煙によるタバコの常用で生じるニコチンによる依存症。薬物依存。
- カフェイン依存症…日常的な脳の興奮や利尿作用を求めて、過剰にカフェインを摂取する依存症。
- SNS依存症…生活に支障が出るほど、頻繁にSNSへアクセスしてしまう依存症。
- 対人依存症…上下関係による人間関係の依存。尽くす・貢ぐ・支配する関係しか作れない。
頑張り屋さんほど、ストイックに健康生活を送ろうとする傾向があるので要注意です。
健康的な食事への「感心」→「強迫観念」に囚われる。
不健康食拒食症(オルトレキシア)は、自身が強く信じ込んだ健康食品以外、何も食べられなくなる病気です。
苦しみながら健康になる必要はない。
良くないものばかりが気になって、真面目に健康を考える人が多いです。もう少し肩の力を抜いても良いのではないでしょうか。
健康なんて「ほどほどに」気にするくらいが丁度いいですよ。
健康になるために、あれこれやろうと苦しむ必要はありません。今が幸せじゃないなら心を病んでしまいます。
私は「ズボラ」な性格なので、真面目に頑張ることが苦手です。「ズボラ」というのは悪い言葉で使用することが多いですが、ズボラ特有の口癖「まぁイイや」が、とても大事な考え方なのではないでしょうか。
無理をしても、心は健康になれません。楽しく力を抜いて気楽にできる健康法を探しましょう。
- 適度に手を抜きながら、体質改善で花粉症を治そう。
- 「理性」ではなく「本能」で食事をしよう。健康的な食事を、まるで「燃料」であるかのように黙々と取り入れていては、楽しんで継続できません。
- 健康に依存しない。食に正解はない。